甲斐犬

私の家は、子供の頃から犬を飼っています。種類は甲斐犬です。と言ってもあまり知っている人はいないかもしれません。私と甲斐犬の付き合いは古いです。物心つくころにはそばに甲斐犬がいました(実は物心つく前から)。私は自称「犬好き」ですが、実は「甲斐犬好き」なのです(だってそれしか知らないんだもん)。今は、結婚してマンション住まいなので飼えませんが、実家には老齢の甲斐犬がぐーたらしています。
では、我が家の代々の甲斐犬をご紹介します。
アンヌ初代みきやくりを産んだアンヌ
別に「ウルトラセブン」の時代に飼っていたわけではありません。私が生まれる前(種にもなっていない)、母の結婚する前にじいちゃんちには「アンヌ」という名前のメスの甲斐犬がいました。彼女は大変頭が良い犬だったようです。そのころ、家の中で飼っていたそうですが、彼女はトイレに行きたくなると庭に面した窓を前足で引っかいてアピールし、開けてやると自分で家の外に出かけていって用を足してきます。しばらくすると、「帰ってきたよ」とばかりに窓をたたくのです。そこで窓を開けてやっても決してすぐに家の中には入らず、雑巾で足の裏を拭くまではその場で待っていたそうです。うちの悠太よりお利口だ。


みき&くり
仲良しみきとくりアンヌは、6匹子犬を生みました。そのうち4匹を知り合いにあげて、残ったのが「みき」と「くり」でした。子犬の頃は、家の母親が一緒に布団で寝ていたそうです。こやつらは私が物心ついたときにもいました。じいちゃんと私と2匹で良く散歩に行きました。「みき」は甲斐犬特有の赤虎毛で、耳もピンと立ち尻尾もくるりと巻いていて、純粋な甲斐犬の様相でした。「くり」は、甲斐犬らしくなく真っ黒な犬でした。むか~し聞いた話では、アンヌが野良犬にやられてしまってできたとか?じいちゃんがもはやボケ状態に両足突っ込みかけているので確認するのは難しいかもしれないけど。
性格は、これもまた異なっています。

  • 「みき」の性格・・・・気が小さく良く吼えるけど、気はいい奴。甘ったれ坊主。常に笑ってるような顔。人間で言うとお笑い系。
  • 「くり」の性格・・・・めったに吼えない。物静か。喧嘩が強い(シェパードに勝ったらしい?)。人で言うと高倉健みたいな雰囲気を持つ。
晩年の初代みき。でぶでぶ(^。^) アッタテルかどうかしらないけど、子供ながら当時こんな感じの印象がありました。
「くり」は、私が小学校の低学年の頃に亡くなりました。「みき」はその後も長生きを続け、小学校5年のときに18歳という(犬にしては)驚異的な長寿を全うしました。
二代目みきりりしい二代目みき
半年の間を置き、我が家に二代目の「みき」がやってきました。いつも買っている甲斐犬専門の犬やさん(そんなのがあるんです、中野には。そこについては後ほど詳細に。)に行って連れてきました。「今度は別の名前にしよう。」とか言いながら行ったのですが、いざお店の人に「名前はどうしますか?」と聞かれ「やっぱり”みき”か」となってしまいました。
彼は、大して頭の良い奴ではありませんでしたが、とても気持ちのやさしい犬でした。どんなにちょっかい出して半分いじめみたいなことをしても、決して私を嫌ったりせず、呼べば喜んで近づいてたものです。中学に通っているときは、柵の間から顔を出して、見えなくなるまで見送ってくれました。帰ってくるときは、家の近くに来て指を鳴らすとその見送った柵の間から顔を出して毎日出迎えてくれました。
良い奴ほど短命らしく(初代も良い奴でしたが)、9歳と言う若さで皮膚病を患い他界しました。今の実家の庭に眠っております。
三代目みき
三代目襲名(ぶさいく!)現在のみきです。やっぱり名前は「みき」なのね。
やはり中野の甲斐犬屋さんで購入しました。家族で見に行ったのですが、そのときには子犬が2匹ほどいました。一方は赤みがかった毛色の奴で、私達が覗きこむと尻尾をいっぱい振って寄ってきました。もう一方の兄弟を押しのけてアピールしてきます。そのもう一方はと言うと、毛色はほぼ真っ黒(くりを彷彿とさせる)で何か我々には興味がなさそうで籠の中をうろうろしていました。抱き上げると別にいやがりもせず、多少尻尾も振っていたかもしれません。「こっちが良いよ」と赤毛の方を指差しましたが、他の家族もほぼ同感だったようです。しかし、母親が「こっちが良い」と黒毛の方を指すのです。どうも黒いのが好きなようで、また落ちついた雰囲気に昔のくりを感じるらしく「こっちが良い」となったようです。まあ、ほとんど面倒見るのは母親ですので、黒毛の方に「三代目」を襲名させることになりました。

ぴんぼけ。性格も、、、二代目に比べエラク不細工な奴でした(写真参照)。体も弱く、小さいうちはいろいろ病気をしました。ただ頭の良い奴でした(まだ生きてるけど(^^ゞ)。しかしそれは「インテリジェンス」ではなく「クレバー」な良さでしたね。つまり、頭は良いけど「性格が悪い」と言うことです。自分が気に入らないことは適当にごまかす(この”適当に”というところがミソです)、気分の乗らないときは呼んでも来ない、機嫌が悪い時は飼い主にさえ噛み付く、自分の庭に小便はする、と先代、先々代ではありえなかった(我が家での甲斐犬の常識を覆す)悪行の数々をしてきました。私の間も常に冷戦状態で一触即発(たまに即発してましたが)の緊張感がありました。ただ、ここ数年来(「私の就職後あたり)は彼も人格でなくて犬格が練れてきたのでしょうか、性格が丸くなりました。相変わらずの気分屋だけど。
「憎まれっ子世にはばかる」とは本当らしく、1984年生まれで今年でなんと15才!初代に迫る勢いです。最近はモウロクが激しく、もはや耳は完全に聞こえていないようです。眼もほとんど×。この間庭のテラス(高さ30cmほど)に飛び乗ろうとして失敗しお尻を撃っていました。なんだかんだ言いましたが、長い付き合いです。長生きして欲しいものです。




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2000年7月、16歳の長寿を全うしました。なんだかんだで大切な家族の一員でした。冥福を祈ります。合掌。

みきの御骨